2025年の家計は厳しかった?主婦・主夫層のリアルな声
物価高が続く中、家計のやりくりに頭を悩ませている人は少なくありません。仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層を対象とした『家計の状況2025』調査(しゅふJOB総研)によると、2025年の家計について「苦しかった」と回答した人が47.1%に上り、約半数近くが家計の厳しさを感じていたことが明らかになりました。

2026年の家計見通しと期待
2026年の家計見通しについては、「ゆとりができそう」と答えた人が16.3%にとどまる一方、「苦しくなりそう」と回答した人が39.0%でした。2025年に家計が「苦しかった」と答えた人の過半数が、2026年も同様に「苦しくなりそう」と見ていることが示されています。

しかし、直近3カ年の推移を見ると、「ゆとりができそう」と答えた人の比率は徐々に上昇しており、家計に対する期待感が少しずつ高まっている様子も伺えます。

収入を増やすための選択肢:副業と投資
家計を安定させ、ゆとりを生み出すために、多くの人が収入を増やす方法を模索しています。
本業以外で収入を増やす方法について尋ねたところ、最も多かったのは「副業」で、関連する選択肢をまとめると73.6%に達しました。具体的には、「長期や短期の業務委託・請負契約」(38.3%)や「タイミーやウーバーイーツなどスポット仕事」(34.8%)、「雇用契約の副業」(33.3%)などが挙げられています。
次に多かったのは「ポイントをためる」(43.0%)、「中古品など所有物を売る」(34.4%)でした。
注目すべきは、「金融商品の売買(株、投資信託、通貨など)」を選択した人が20.3%に上ることです。

投資初心者にも知ってほしい「金融商品」と「NISA」
「金融商品の売買」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、投資初心者でも取り組みやすいものもあります。
金融商品:お金を増やすために利用する株や債券、投資信託などの「道具」のようなものです。
株(株式):企業が事業資金を集めるために発行するもので、購入するとその会社の一部を所有することになります。会社の業績が上がると株価も上がり、売却益を得られたり、配当金がもらえたりします。
投資信託:多くの投資家から集めたお金を、運用の専門家が株や債券などに投資・運用してくれる商品です。少額から始められ、プロに任せられるため、投資初心者にも人気があります。
また、フリーコメントの中には「今どきの株投資やNISAなどやりたいけどそれに投資する余裕がない(50代:パート/アルバイト)」といった声もあり、投資への関心は高いものの、一歩踏み出せない状況が伺えます。
NISA(ニーサ)とは、国が用意した「少額投資非課税制度」のことで、投資で得た利益が一定額まで非課税になるお得な制度です。通常、投資で利益が出ると約20%の税金がかかりますが、NISA口座で運用すれば税金がかかりません。少額から始められ、非課税のメリットも大きいため、投資初心者にとって非常に魅力的な制度と言えるでしょう。
節約の限界と収入増加の必要性
物価高が続く中で、多くの人が節約を続けているものの、それに限界を感じる声も多数寄せられています。
例えば、「給与は上がらないが、食費、光熱費が高騰して大変です(50代:派遣社員)」や「節約には限度があるため、毎日が悩ましい(50代:パート/アルバイト)」といった切実な声は、多くの家庭が直面する現実を物語っています。
このような状況下で、節約だけでなく、副業や投資といった収入を増やす手段の必要性が高まっていると、しゅふJOB総研の研究顧問である川上敬太郎氏は指摘しています。
今回の調査結果は、家計の厳しい状況と、それに対応するために副業や投資といった多様な収入増加策に関心が集まっている現状を示しています。家計のゆとりを実現するためには、節約と並行して、自分に合った収入を増やす方法を見つけることが重要となるでしょう。
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