2026年の注目シナリオ:ドル円が80円に急騰?
今回の予測の中でも特に目を引くのが、為替市場における「1ドル80円」への急騰シナリオです。現在150円台で推移しているドル円(USD/JPY)が、数十年ぶりの大幅な円高へと向かうというものです。
この動きは、日本銀行の金融引き締めによるものではなく、アメリカの金融政策転換が引き金になると考えられています。米連邦準備制度理事会(FRB)が急速な利下げに転じることで、日米の金利差が急激に縮小し、キャリートレードが一気に巻き戻されるでしょう。
- キャリートレードとは?
金利の低い通貨(例えば日本円)で資金を借りて、金利の高い通貨(例えば米ドル)で運用する取引のこと。金利差が縮小すると、この取引を解消する動き(巻き戻し)が起こり、借りていた円が買い戻されることで、円高ドル安が進みます。
この大胆な予測シナリオが実現した場合、世界のリスク資産は後退し、新興国通貨は下落するかもしれません。日本の輸出企業は苦戦する可能性もありますが、国内の銀行、保険会社、そして私たち家計は、購買力の向上や国内資産価格の上昇といった恩恵を受けるかもしれません。
この予測についてさらに詳しく知りたい方は、キャリートレードの巻き戻しでUSD/JPYが100を下回り、日本に次なる資産バブルが到来をご覧ください。
ライフスタイルからテクノロジーまで、広がる8つの予測
サクソバンク証券の「大胆予測」は、為替市場にとどまらず、私たちの生活や社会の様々な側面に光を当てています。ここでは、その中からいくつか興味深い予測をご紹介します。
1. 量子コンピュータの夜明け「Q-Day」と暗号資産市場の混乱
量子コンピュータの技術が予想よりも早く進化し、現代のデジタルセキュリティを突破する「Q-Day」が到来するかもしれません。これにより、暗号資産市場が崩壊し、ビットコインが暴落、一方で金価格が1万ドルに達するような金融の混乱が発生する可能性が指摘されています。
- 市場への潜在的影響:量子コンピューティング関連株、サイバーセキュリティ関連株、金などに高いボラティリティ(価格の変動の激しさ)が予想されます。
2. テイラー・スウィフトとケルシーの結婚が世界経済を動かす?
人気歌手テイラー・スウィフトとトラヴィス・ケルシーの結婚が、Z世代(主に1990年代後半から2010年代前半に生まれた世代)のライフスタイルに大きな変化をもたらすという予測です。彼らの結婚が、若者たちが現実の生活(結婚や出産など)に目を向けるきっかけとなり、世界経済の成長を後押しするかもしれません。
- 市場への潜在的影響:住宅建設、DIY、インテリア、結婚式場、旅行関連企業にはプラスの影響が見込まれます。
3. 肥満治療薬がペットにも普及する未来
GLP-1薬のような肥満治療薬が錠剤として広く普及し、誰もが手軽に使えるようになることで、人々のウエストサイズが引き締まるだけでなく、ペットの体型までスリムになる可能性があります。
- 市場への潜在的影響:体型の変化により衣類の買い替えが進み、ファストファッションが好調に。食品メーカーやペットフード業界では、勝者と敗者が分かれるかもしれません。医療・獣医関連株は上昇が見込まれます。
4. AIが企業のCEOに就任する日
フォーチュン500に名を連ねるような大企業が、AIモデルをCEO(最高経営責任者)に任命するという予測です。適切なアルゴリズムと人間による監督があれば、AIが取締役会の意思決定を担う未来も実現するかもしれません。
- 市場への潜在的影響:AIインフラ、クラウド、ガバナンステック企業の株価は引き続き上昇するでしょう。一方で、AIによって運営される企業には、ガバナンス上のリスクが高いと見なされ、追加のリスクコストが価格に反映される可能性も指摘されています。
5. スペースXのIPOで宇宙市場が加速
イーロン・マスク氏が率いる宇宙企業スペースXが新規株式公開(IPO)を発表し、ロケット打ち上げを飛躍的に拡大することで、宇宙市場が一気に加速するという予測です。
IPOとは?
新規株式公開のことで、企業が新たに株式を証券取引所に上場し、一般の投資家がその企業の株式を売買できるようになることです。市場への潜在的影響:ロケット関連企業が活況を呈し、関連株が注目されるかもしれません。
これらの予測は、あくまで「もしかしたら起こるかもしれないシナリオ」であり、必ずしも的中することを目的としたものではありません。しかし、これからの時代を考える上で、多様な可能性に目を向けることは、私たち自身の投資戦略やライフプランを考える上で非常に重要です。
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