暗号資産の安全な管理、約半数がハードウェアウォレットを利用!でも「面倒くさい」が壁?【最新調査から学ぶ】
「暗号資産(仮想通貨)って、なんだか難しそう…」「セキュリティが心配で、なかなか手が出せない」と感じている方も多いのではないでしょうか。
近年、取引所のハッキング事件などが相次ぎ、自分で資産を守る「セルフカストディ」という考え方が注目を集めています。そんな中、株式会社Claboが国内の暗号資産投資経験者286名を対象に実施した「ハードウェアウォレットの利用率・満足度および導入ハードルに関する実態調査」の結果が発表されました。
この調査では、暗号資産の安全な管理に欠かせない「ハードウェアウォレット」の利用状況が明らかになりました。利用経験者は約8割に達するものの、約4割が途中で利用をやめてしまっているという実態が判明したのです。

利用率は48.6%!でも「管理の面倒さ」が最大の離脱理由に
今回の調査で明らかになった主なポイントを、少額投資を考えているあなたにも分かりやすくご紹介します。
ハードウェアウォレットの利用率は約半数、経験者は約8割
現在もハードウェアウォレットを利用している人は48.6%と、約半数にのぼります。
過去に利用していた人(29.7%)を含めると、全体の約8割が一度は導入を経験していることが分かりました。
これは、暗号資産を自己管理する「セルフカストディ」という考え方が、国内の投資家の間で広く浸透していることを示唆しています。

導入経験者の約4割が利用を断念!最大の理由は「管理が面倒」
利用経験者のうち、約4割が現在はハードウェアウォレットの利用を停止しています。
その最大の理由は「管理が面倒に感じた(51.3%)」でした。
セキュリティは重要だと分かっていても、物理デバイスの保管や接続、ファームウェアの更新といった手間が負担になっている実態が浮き彫りになりました。

投資額10万円超で利用率が急増!高額になるほどセキュリティ意識もUP
投資額が10万円〜50万円未満の層では68.3%、50万円以上の層では65.4%と、資産規模が大きくなるほど利用率が高まる傾向が見られました。
「失うダメージが大きい」と感じる層ほど、コストをかけてでも専用デバイスを導入していることが分かります。
逆に、投資額1万円未満の層では利用率が32.9%にとどまり、少額投資ではデバイス購入費用がネックになるケースが多いようです。
若年層ほどセキュリティ意識が高い!20代の利用率は62.0%
年代別では、20代の利用率が62.0%と全年代で最も高く、投資開始とほぼ同時に導入している人が多いことが分かりました。
デジタルネイティブ世代にとって、物理デバイスによる資産管理は抵抗の少ない選択肢と言えるでしょう。
一方、50代の利用率は38.3%と低く、「利用したことがない」が33.3%に達しています。デバイス設定やシードフレーズ管理のハードルが、中高年層の導入を阻害している要因の一つと考えられます。
未利用者の約4割は「仕組みが分からない」
ハードウェアウォレットを一度も利用したことがない人に理由を尋ねると、「仕組みがよく分からない(38.7%)」がトップでした。
製品の存在は知っていても、具体的にどう資産を守るのか、なぜ取引所より安全なのかといった情報不足が導入を妨げているようです。

長期保有目的の満足度は高め!「安心感」が鍵
導入理由で最も多かったのは「長期保有に向いている(31.3%)」、次いで「取引所リスクの回避(22.8%)」でした。
満足度については、「とても満足」「やや満足」を合わせると約6割に達し、多くのユーザーが導入効果を実感しています。
特に「セキュリティ面で安心できると感じた」層では85.4%が満足と回答しており、明確な目的を持って導入した人ほど満足度が高い傾向が見られます。


調査結果の完全版はこちらから確認できます。
投資初心者が知るべき!「面倒くさい」を乗り越える資産管理のコツ
今回の調査結果は、暗号資産に限らず、少額投資を始めるあなたにとっても大切なヒントを与えてくれます。
投資の「セルフカストディ」って何?なぜ重要?
「セルフカストディ」とは、自分で自分の資産を管理することを指します。暗号資産の世界では、取引所に預けっぱなしにするのではなく、物理的なデバイス(ハードウェアウォレット)などで自分自身が管理する状態を指します。
「でも、私は暗号資産はやらないし…」と思った方もいるかもしれませんね。しかし、この考え方は、私たちが普段利用する銀行や証券会社の口座にも通じる部分があります。
例えば、銀行に預けているお金も、証券会社の口座で運用している資産も、最終的にはその会社のシステムに依存しています。もし万が一、その会社にトラブルがあった場合、私たちのお金がどうなるのか、不安に感じたことはありませんか?
少額投資であっても、「自分の資産がどこに、どのような形で管理されているのか」を理解し、分散させておくことは、リスクを減らす上で非常に重要です。たとえ100円からの積立投資であっても、この意識を持つことが、将来大きな資産を築くための第一歩になります。
ハードウェアウォレットの「管理の面倒さ」は、投資全般に通じる悩み
調査で最も多かった不満点が「管理が面倒」でした。これは、投資初心者の方がつまずきやすいポイントと共通しています。
例えば、投資を始めると、以下のような「管理」が必要になります。
パスワードやIDの管理:証券口座や銀行口座のログイン情報
取引履歴の記録:確定申告のために必要になることも
投資商品の内容確認:定期的な見直しや情報収集
これらは、まさに「面倒くさい」と感じてしまう作業かもしれません。しかし、これらの「面倒さ」こそが、あなたの資産を守るための重要なステップなのです。
「面倒くさい」からといって放置してしまうと、思わぬ損失やトラブルに繋がる可能性があります。少額投資から始める場合は、まずはこれらの管理作業に慣れる良い機会と捉えましょう。
「仕組みが分からない」を解消!基礎知識の重要性
未利用者の約4割が「仕組みがよく分からない」と回答しているように、「知らない」ことは投資を始める上での大きな壁になります。
暗号資産のハードウェアウォレットに限らず、投資信託や株式投資、NISA(少額投資非課税制度)なども、最初は「仕組みがよく分からない」と感じるものです。しかし、一歩踏み出して勉強を始めれば、意外とシンプルな仕組みであることに気づくはずです。
「私はお金がないから…」と諦める前に、まずは「投資ってどんな仕組みなの?」「どうやったら始められるの?」という疑問を解消することから始めてみませんか?
あなたの資産を守る!少額投資でもできる具体的なリスク対策
「大金を投資するわけじゃないから、セキュリティは気にしなくてもいいかな?」
そう思っていませんか?実は、少額投資から始めるあなただからこそ、リスク対策の意識を持つことが大切なのです。
投資額が増えるほど重要になるセキュリティ意識
今回の調査では、投資額が大きくなるほどハードウェアウォレットの利用率が高まることが分かりました。これは、失う金額が大きくなるほど、人はより慎重に、より安全な方法を選ぶという自然な心理の表れです。
少額投資から始める場合も、この意識を忘れないでください。今始めた100円の積立が、10年後、20年後には大きな資産になっているかもしれません。その時に慌ててセキュリティ対策を考えるのではなく、今のうちから「資産を守る」という視点を持っておくことが、将来の安心に繋がります。
ハードウェアウォレットだけじゃない!日常でできる家計のセキュリティ対策
暗号資産のハードウェアウォレットは、特定の投資方法に特化したツールです。しかし、私たちの日常の家計管理においても、セキュリティ意識は非常に重要です。
パスワードの使い回しをやめる:様々なサービスで同じパスワードを使っていると、一つが漏洩しただけで全てのリスクが高まります。
二段階認証を設定する:銀行や証券口座など、重要度の高いサービスでは必ず設定しましょう。
フィッシング詐欺に注意する:不審なメールやSMSのリンクは絶対にクリックしないようにしましょう。
家計簿アプリで資産を一元管理する:どこにいくらあるかを把握することで、異変にすぐに気づけるようになります。
これらの対策は、少額投資を始める前からすぐに実践できることです。「自分の資産は自分で守る」という意識を、日々の生活の中で育んでいくことが大切です。
投資の「不満」は「情報不足」と「準備不足」から生まれる
今回の調査で、周囲やSNSの推奨でハードウェアウォレットを導入した層の満足度が低いという結果が出ています。これは、自分の目的や必要性を明確にしないまま、他人の意見だけで投資を始めてしまうリスクを示唆しています。
「みんながやっているから」「流行っているから」という理由だけで投資を始めるのは危険です。まずは、「なぜ投資をするのか」「何のために資産を増やしたいのか」という自分自身の目的を明確にすることが、投資を成功させるための第一歩です。
そして、その目的を達成するために、どんな投資方法が合っているのか、どんなリスクがあるのかをきちんと調べて、準備を進めましょう。この「情報収集」と「準備」のプロセスこそが、あなたの投資を「面倒くさい」から「楽しい」に変える鍵となります。
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