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株価上昇でもストレスはなぜ減らない? 投資家約9割が利益の2025年、プロが説く資金管理のコツ

2025年、株価上昇の裏で個人投資家が抱える「ストレス」の実態

9割が利益を得た2025年の株式市場

2025年の株式市場は、日経平均株価が史上初めて5万円の大台を突破するなど、大きな盛り上がりを見せました。

日経平均株価とは?
日本を代表する225社の株価を平均したもの。日本の株式市場全体の動きを示す指標です。

そんな中、オンライン株式スクール「株の学校ドットコム」が全国の20代から70代の個人投資家800人を対象に行ったアンケート調査によると、全体の約9割にあたる89.3%もの人が株式投資から利益を得たと回答しています。

この利益を得た人の割合は、2022年以降年々増加しており、利益額も増える傾向にあります。

2022年から2025年の株式投資年間損益額の予測グラフ。2025年には9割の投資家が利益を出し、高額利益層は2022年から倍増、損失層は半減すると示されています。

グラフを見ると、2022年から2025年にかけて、「+100万円~+500万円未満」の利益を得た人が12.0%から24.1%へと倍増していることがわかります。一方で、損失が「-1円~-50万円未満」と回答した人は、2022年の13.3%から2025年には5.9%へと半減しており、全体的に利益が大きくなり、損失が小さくなる傾向が見られます。

「株の学校ドットコム」による、2022年から2025年の株式投資年間損益額の推移グラフ。20代~70代の個人投資家800人の調査に基づき、損益額の階層別割合を示しており、利益層の割合が増加傾向にある。

【調査概要】

  • 調査対象:全国の20代~70代の個人投資家

  • 調査人数:800人(男性399人、女性401人)

  • 調査期間:2025年12月1日

  • 調査方法:インターネット調査

  • 調査主体:株式会社トレジャープロモート

過去の調査結果や詳細については「株の学校ドットコム」のメディアで確認できます。
https://www.kabunogakkou.com/media/category/voice/

利益が増えてもストレスは減らない? 投資家の本音

驚くべきことに、これだけ多くの人が利益を得ているにもかかわらず、株式投資に対するストレス度は例年と大きく変わらないという結果が出ました。ストレス度を「0(全くない)」から「10(極めて大きい)」の11段階で尋ねたところ、最も多かったのは真ん中の「5」で23.6%でした。「全くない」と回答した人は10.3%で、この4年間の調査で最も少ない割合となっています。

2022年12月から2025年12月までの株式投資におけるストレス度と日経平均株価の推移を示すグラフ。日経平均株価の変動と投資家のストレス度合い(「7」以上、全くない)の関連性を示唆しています。

ストレス度が高いと回答した人からは、以下のような声が寄せられています。

  • 「トランプが就任し、関税政策発表により乱高下が頻繁だったから」(26歳・男性)

  • 「焦げついた銘柄がなかなか上がらない」(65歳・女性)

  • 「損をしたくないけど、常にチェックできないし、それで下がってしまったけど、どうしようもない」(54歳・男性)

  • 「日経平均が下がった時には一緒に手持ちの株の株価も下がったのに、上がるときには一緒に上がってくれないから」(44歳・女性)

  • 「値動きが気になって気持ちが落ち着かない。逆方向に急激に動いたとき、ストレスは最大になる」(73歳・女性)

一方で、ストレスが「全くない」と回答した人からは、以下のような理由が挙げられました。

  • 「無理のない範囲で投資しているから」(42歳・女性)

  • 「長期投資をしているので、直近の株価で右往左往することはないからストレスは感じない」(66歳・男性)

  • 「楽しくお小遣いの範囲でやっているからストレスはない」(40歳・女性)

  • 「投資自体にノルマや過剰な期待をせずに株価が下がったら買う、上がったら売る。基本的に中期的に持ってもいい、持ちたい株しか買っていないので、ストレスは全くない」(58歳・女性)

これらの声から、株価の変動や損失への不安、そして自身の投資スタイルがストレスの感じ方に大きく影響していることがわかります。

ストレスを減らす鍵は「資金管理」にあり

「株の学校ドットコム」の講師である窪田剛氏は、利益を伸ばしているにもかかわらずストレスが減らないのは、「資金管理」がうまくできていない可能性があると指摘します。

資金管理とは?
投資において、どれくらいの資金をどのように配分し、リスクをどの程度取るかを計画・実行することです。

黒いジャケットの男性が、演台で話す姿とホワイトボードで説明する姿を並べた画像です。講演やセミナー、教育現場などでの専門的なプレゼンテーションの様子を捉えています。

窪田氏は、自身の目的に合わせてどれくらいのリスクを取るべきかを考え、特に投資初心者は「小さすぎるほどの金額」から始めることを推奨しています。そうすることで、ストレスも小さく抑えられるでしょう。

さらに、投じる金額を適切に判断するためには、どのような成果を得たいのかという目的を明確にし、自分に合った投資手段を選ぶことも大切です。そして、その手段に合った資金管理の方法を学び、それを守りながら株式投資に取り組むことが重要だと述べています。

窪田氏自身も株式投資を通じて人生が大きく変わった一人であり、「収益を得る」だけではない株式投資の魅力を伝えています。彼は、株式投資が「何も持たない若者」から億を超える資産を築き、社会貢献活動を行うまでに至ったと語っています。

投資初心者が心穏やかに投資の果実を得るために

2025年の株式市場は多くの投資家に利益をもたらしましたが、ストレスは依然として多くの人が抱える課題です。2026年相場ではさらなる上昇が期待される一方で、調整による下落や乱高下も懸念されています。

「株の学校ドットコム」では、全ての人が投資に対する正しい知識を得て、適切なリスク管理を実践し、心穏やかに投資の果実を得られるよう、情報提供に努めています。

株式投資を始める際は、まず自分の目的を明確にし、無理のない範囲で、正しい資金管理の方法を学ぶことが、ストレスを減らし、長く投資を続けるための大切な一歩となるでしょう。

「株の学校ドットコム」の詳細はこちら
https://www.kabunogakkou.com/