ステーブルコインとWeb3ウォレットって何?投資初心者が知っておきたい基本
今回のニュースで特に注目されるのが「ステーブルコイン」と「Web3ウォレット」です。これらが一体どんなものなのか、簡単に解説します。
価格が安定した暗号資産「ステーブルコイン」とは?
「ステーブルコイン」とは、米ドルや日本円といった法定通貨や、金などの特定の資産に価格が連動するように設計された暗号資産(仮想通貨)のことです。一般的な暗号資産は価格変動が大きいことで知られていますが、ステーブルコインは価格の安定を目指しているため、日常的な決済や送金にも使いやすいという特徴があります。
今回の主役である「JPYC」は、日本円と1:1で交換可能な日本円建ステーブルコインです。裏付け資産は日本円(預貯金および国債)によって保全されるため、利用者は同額の日本円に償還できるとされています。
Web3の世界への入り口「Web3ウォレット」
「Web3」とは、ブロックチェーン技術を活用した「分散型インターネット」の概念を指します。現在のインターネット(Web2)がGoogleやMetaといった一部の大手企業によって管理されているのに対し、Web3はユーザー自身がデータや資産の所有権を持つことを目指しています。
そして、「Web3ウォレット」は、このWeb3の世界で暗号資産やデジタル資産を管理するための「デジタルのお財布」のようなものです。今回の協業では、LINE NEXT社が提供を予定しているLINEアプリ上で利用できる新しいステーブルコインウォレットが、JPYCの活用場所として検討されています。
LINEでJPYCが使えると何が変わる?日常生活でのWeb3の可能性
この協業の目的は、日本市場におけるWeb3普及の課題を解決することにあります。これまでWeb3は、日常生活との接点が少ないことが課題とされてきました。
LINEはすでに多くの人々の生活に深く根付いたアプリケーションです。そのLINE基盤でJPYCが使えるようになることで、以下のような大きな変化が期待されています。
- ステーブルコインがより身近に: 「投資・実験的なもの」と見られがちだったステーブルコインが、「日常で使う価値」へと変わる可能性があります。
- 価格変動リスクを気にせず利用: 円建ての価値をそのまま扱えるため、暗号資産特有の価格変動リスクを意識することなく、安心してWeb3体験ができるようになります。
- Web3に不慣れな人も自然に体験: ブロックチェーンやWeb3の難しさを意識することなく、誰もが直感的にリワード体験や決済を行えるようになることを目指しています。
これにより、日本円ステーブルコイン「JPYC」が日常生活に自然に溶け込む、新たなデジタル体験の創出が期待されています。
協業の具体的な検討内容:LINEアプリでのJPYC流通や技術連携
LINE NEXT社とJPYC社は、主に以下の領域で協力・検討を進めていくとしています。
- JPYCのLINEアプリを活用した流通可能性の協議
- LINE NEXT社が提供予定のLINEアプリ上の新しいウォレットサービス等でJPYCがどのように利用されるか、シナリオを共同で検討します。
- 利用者保護、法令遵守、安全性を確保した実装方法についても協議されます。
- 技術連携および検証
- JPYC社が提供するAPIとLINE NEXT社のウォレット技術基盤の連携可能性を探ります。
- 円建ステーブルコインを基盤とした、分かりやすい価値移転体験の設計を目指します。
- Web3だけでなく、様々な業態や既存サービスでのJPYC利用導線の最適化も検討されます。
- 共同マーケティング・実証プロジェクト
- LINE NEXT社が運営するサービスを活用したユーザー向けキャンペーンの検討・実施が予定されています。
- JPYCを活用したリワード(報酬)やインセンティブ(誘因)施策の共同開発も進められます。
LINE NEXT Inc.の代表であるYOUNGSU KO氏は、「リワード配布や日常決済といった利用シーンにおいても、より身近で自然なWeb3活用を実現する重要な一歩」とコメントしています。
また、JPYC株式会社の代表取締役である岡部 典孝氏は、「LINEという生活に密着したサービス導線を持つメガアプリの中でJPYCが活用される可能性は、日本におけるステーブルコイン利用の大きな転換点となる」と語り、日本円建ステーブルコインの新たな代表的利用モデルの創出に期待を寄せています。
JPYCについて
JPYCは、日本円と1:1で交換可能な日本円建ステーブルコインで、裏付け資産は日本円(預貯金および国債)によって保全されます。現在はAvalanche、Ethereum、Polygonの3つのブロックチェーンで発行されており、スマートコントラクトと組み合わせた様々なオンチェーンサービスだけでなく、将来的には給与や報酬として受け取る、ATMを介して現金として引き出すなど、幅広い活用方法が期待されています。
LINE NEXT Inc.について
LINE NEXT Inc.は、Web3プラットフォーム事業の運営を担当するLINEヤフーのグループの米国法人です。グローバルなWeb3エコシステムの構築を目指しています。
JPYC株式会社について
JPYC株式会社は、2021年よりステーブルコインに関する事業を展開しており、国内資金移動業者として日本円建ステーブルコイン「JPYC」の発行を通じて、デジタル金融イノベーションを推進しています。
今回の協業検討は、Web3やブロックチェーンといった新しい技術が、私たちの生活にどのように浸透していくのかを示す重要な事例となるかもしれません。LINEアプリを通じて、より多くの人々が安全かつ手軽にデジタル資産を活用できる未来が訪れることに期待が高まります。
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