株式投資の世界には、長年の経験から生まれた様々な格言があります。その中でも「事故は買い、事件は売り」という格言は、初心者の方にもわかりやすい投資の指針となっています。この格言は、予期せぬ出来事が株価に与える影響を端的に表現しています。事故のような一時的な問題は買いのチャンス、一方で企業の不祥事などの事件は売りのタイミングを示唆しているのです。この記事では、この格言の意味を深掘りし、実際の相場でどのように活用できるのかを初心者の皆さんにもわかりやすく解説していきます。
投資初心者が知っておくべき相場格言の重要性

投資の世界には、長年の経験から生まれた知恵が数多く存在します。その中でも「事故は買い事件は売り」という相場格言は、初心者の方々にとって興味深い指針となるでしょう。この言葉は、一見ネガティブな出来事も、投資のチャンスに変えられる可能性を示唆しています。
例えば、企業の不祥事や事故によって株価が下落した際、それが一時的なものであれば、むしろ割安な価格で株を購入するチャンスかもしれません。一方、犯罪や不正といった深刻な事件の場合は、企業の信頼性や将来性に大きな影響を与える可能性があるため、保有株の売却を検討する時期かもしれません。ただし、この格言を鵜呑みにするのではなく、個々の状況を冷静に分析し、自身の投資方針に照らし合わせて判断することが大切です。
事故と事件の違いとは?
事故とは予期せぬ出来事を指し、一時的な混乱を引き起こすものの、長期的には市場に大きな影響を与えないことが多いのです。例えば、自然災害による一時的な生産停止などが該当します。一方、事件は人為的な要因によって引き起こされ、市場に長期的な影響を及ぼす可能性が高いものを指します。企業の不正会計や政治的スキャンダルなどがこれに当たります。投資初心者にとって、この違いを理解することは非常に重要です。
実際の例から考える「事故は買い事件は売り」
企業内部の不正・ガバナンス問題など、構造的な問題が原因で株価が長期低迷したケースです。
| 種類 | 具体例 | 格言の判断 |
|---|---|---|
| 事件 | ビッグモーター不祥事 | 売り |
| 事件 | 東芝 不正会計 | 売り |
| 事件 | スルガ銀行 不正融資 | 売り |
| 事故 | 工場火災・自然災害・サイバー攻撃(一般例) | 買い |
1. ビッグモーター不祥事(2023)
保険金不正請求・街路樹枯死問題など、組織的な不正が発覚したことは今もなお記憶に新しいところです。企業の信頼性が大きく損なわれ、長期的な悪影響が続く典型例。ビッグモーターは上場企業ではないため、投資家への影響は少なかったと思われますが、顧客離れは避けられず、2024年5月に社名を株式会社BALM(バーム)へ変更する事態となりました。
2. 東芝の不正会計(2015〜)
大規模な粉飾決算が発覚し、株価は約1年で3分の1に下落。 その後も原子力子会社の破綻など問題が連鎖し、長期低迷。経営再建を図るものの打破できず、2023年12月20日に上場廃止となりました。この件は「事件は売り」の代表例と言えるかもしれません。
3. スルガ銀行 不正融資問題(2018〜)
2018年にシェアハウス向け不正融資が発覚し、株価は2500円から一時は300円ほどまで暴落しました。不適切融資による信用失墜は深刻で、株価の暴落だけでなく、創業家の退陣や株式売却につながりました。長期にわたり業績悪化が続いたものの、徐々に株価は回復し、2026年4月時点で株価は2300円台まで上昇しています。しかし、300円台まで落ち込んだ株価が1000円超まで回復(2024年)するのに6年ほどかかっていることから、初心者が長期保有するにはかなりの忍耐が必要となりそうです。
アサヒグループホールディングス株式会社
2025年にサイバー攻撃を受けたことから国内の工場で生産・出荷がストップ。当時1800円ほどだった株価は一時、ストップ安を記録するなど低迷しました。しかし、2026年4月時点の株価は1500円ほどと、上昇の兆しはまだ見えないものの、極端な下落にはなっていません。混乱を最小限にとどめ、復旧に向け早期に対応したことや今後のガバナンス体制の見直しなどを図ったことが投資家に評価されたと言えそうです。システムの復旧見込みが立たなかったこと、生産がストップし売り上げに影響が出ると予想されたことで株価は下落したものの、持ちこたえたのは、不祥事ではなかったこと、正常化に向けた対策が練られ、情報公開も適度で消費者離れを防いだことなどが市場に評価されたと言えそうです。
投資初心者に向けたアドバイス

「事故は買い、事件は売り」という相場格言は、一見ネガティブな出来事でも、投資のチャンスになることを示唆しています。例えば、企業の不祥事で株価が下がった時が買いどき。逆に、政治的な事件で市場全体が混乱した時は売りどきかもしれません。
ただし、この格言を鵜呑みにするのは危険です。市場の動きは複雑で、1つの要因だけで判断するのは難しいものです。初心者の方は、まず少額から始めて、徐々に経験を積むことをおすすめします。投資は長期的な視点で行うことが大切。日々の変動に一喜一憂せず、自分の投資方針を持つことが成功への近道となるでしょう。
ナンピン買いのリスクと避ける方法
「事故は買い事件は売り」という相場格言は、ナンピン買いにも通じる考え方です。ナンピン買いとは、株価が下がった時に追加で買い増しする手法のこと。一見魅力的に思えますが、実はリスクも潜んでいます。最大の危険は、損失が雪だるま式に膨らむこと。これを避けるには、事前に資金管理計画を立てることが大切です。
例えば、総資金の20%以上は投入しないなどのルールを決めておくのがおすすめ。また、業績や市場動向をしっかり分析し、「なぜ株価が下がっているのか」を冷静に見極めることも重要です。投資初心者の方は特に、感情に流されず慎重に判断しましょう。
株価が20%上がっても売らない戦略
株価が20%も上昇したら、多くの人は利益確定の誘惑に駆られるでしょう。しかし、長期投資の真髄は、短期的な変動に惑わされず保有し続けることにあります。「事故は買い事件は売り」という相場格言がありますが、これは必ずしも当てはまりません。むしろ、優良企業の株を長期保有することで、複利効果を最大限に活用できるのです。投資初心者にとって、株価の上昇は喜ばしいことですが、それを売却のきっかけにするのではなく、さらなる成長の機会と捉えることが大切です。20%の上昇は、企業の潜在的な価値のほんの一部かもしれません。長期的な視点を持ち、感情に左右されない投資姿勢を貫くことが、真の資産形成につながるのです。
まとめ
投資の世界には様々な格言がありますが、「事故は買い、事件は売り」という格言は、予期せぬ出来事が株価に与える影響を簡潔に表現しています。事故は一時的な影響にとどまることが多く、株価が下がった際に買い時となる可能性があります。一方、事件は企業の信頼性を揺るがすため、売りのタイミングとなることがあるのです。ただし、初心者の方は格言を鵜呑みにせず、慎重に判断することが大切です。投資を始める際は、まず少額から始め、徐々に知識と経験を積むことをおすすめします。相場の動きを冷静に観察し、自分なりの投資スタイルを確立していくことが、長期的な成功への近道となるでしょう。
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